トップアスリート発掘・育成事業 第 16 期生 スポーツ教育プログラム『異文化コミュニケーション・スポーツ栄養学』

2026年2月27日

 令和 7 年 3 月 26 日に認定されたトップアスリート発掘・育成事業の第 16 期生 21 名に対する「スポーツ教育プログラム」の様子をご紹介します。

 スポーツ教育プログラムは、トップアスリートを目指すために必要となる自己教育力(自ら考え、競技力を向上させる力)を育むためのカリキュラムで、「コミュニケーションスキル」、「自己分析」、「メンタルトレーニング」、「スポーツ栄養学」等について1年を通じて受講するものです。

 今回は、令和 7 年 8 月 22 日(金)に行われたプログラムの様子をご紹介します。

「スポーツ教育プログラム『異文化コミュニケーション・スポーツ栄養学』」
講師 相模女子大学 上條 美和子 教授 中林 正身 教授
柳沢 香絵 教授
東京都立北療育医療センター 和田 由吏 先生

 4 月に全競技共通のプログラムが開始してから 4 ヶ月が経ち、受講生たちは教室に着くと各々楽しそうに会話するなど、仲が深まっている様子でした。
 今回は海外遠征時に活用できる実践的な英会話やスポーツ栄養学について知識を深めました。
 まず初めに中林先生から、アスリートと英語の関係性について学びました。過去にあった事例として、海外コーチの指示を誤解したことで試合に負けてしまったり、英語での出場呼び出しに気づけず、招集場所に遅れて失格となり、練習の成果を発揮できずに終わってしまったケースをご紹介いただきました。このように競技以外のところでストレスが生じることがないようにするには、今のうちから英語に触れることが大切です。自分に合った学習コンテンツを見つけ、「優しい英語を、たくさん聴く・読む」ことで英語脳ができあがり、英語力向上に役立つとのことでした。
 また、英語に限らず何かに取り組む際は、自分が置かれている環境の中でできることを見つけたり、小さな成功体験を増やしていくなど、自分自身を最大限に生かしていくための積極的な行動が大切とのお話を聞いて、受講生たちは今の自分にできることは何かを真剣に考えているようでした。
 次に中林先生と上條先生による英語を用いた実践練習「English Activity Time」が行われました。4 人組になり、1 人が英語の短いフレーズと表情、身振り手振りを使ってお題に書かれた場面を表現し、他の受講生がそれを当てるという内容です。例えば、寝坊した場面を伝えるために「Oh no」というフレーズを表情やボディランゲージも活用しながら、どう表現するかが重要となります。最初は受講生も苦戦していましたが、単語を発するときの抑揚に気を付けることで、回数を重ねていくうちに上達していく様子が見て取れました。また、次に実施した「1on1 コミュニケーション」では、趣味や最近の出来事など自分自身のことについて、各自で用意した写真を見せながら英語で交流を行いました。知っている単語を最大限活用して伝えようとしたり、相手の言うことを熱心に理解しようとするなど、コミュニケーションを取るためにお互いに歩み寄る姿が印象的でした。
 最後に、選択競技ごとのチームに分かれて、柳沢先生と和田先生によるオリンピックの選手村を想定した試合前の食事シミュレーションが行われました。食事のルーティンを身に着けたり必要な栄養素を知っておくことで、海外でも普段通りの食事を再現できるというお話がありました。チームごとに競技の特性や栄養バランスを考慮し、メニューを決めた後、必要な料理や食材を一つひとつ英語で注文していきます。白米の量を 2 倍にしてほしいといった要望も英語で伝え、目的に合った理想のメニューを完成させた後、柳沢先生からフィードバックをいただきました。受講生はこれまで学んだ知識をしっかり生かしてメニューを作成できたため、先生方も感心していました。並行して行われたマナー講座では、正しい箸づかいも学びました。マナー講座は、将来日本を背負う代表としてロールモデルとなれるよう、競技以外の面でもアスリートとしての立ち振る舞いを身に着けることを目的としています。
 今回のプログラムは、受講生が競技に集中するために今から身に着けておくべきことを考える貴重な時間になったのではないでしょうか。ぜひ今後も様々なことを積極的に学んでいってほしいです!
 トップアスリートの今後の成長をお楽しみに!

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英語の大切さについて学ぶ様子
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グループワーク
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英語で注文する様子
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注文したメニューの発表
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正しい箸づかいを学ぶ様子
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まとめ

問合せ先

東京都 スポーツ推進本部
スポーツ総合推進部 スポーツ課 競技力向上担当
電話 03-5320-7715