ジュニアアスリート第3期生ロンドンオリンピック大会を視察・体験!

平成24年8月6日(月)から10日(金)までの5日間、英国・ロンドンで第30回オリンピック競技大会視察・体験事業が実施されました。

8月6日(月)、ジュニアアスリート第3期生24名がロンドンへ出発しました。成田出発間際に激しい雷雨に見舞われ、1時間40分の出発遅延となり、そこから12時間30分の長時間のフライトのため、ジュニアアスリート達には少し長い往路になりましたが、現地時間18時すぎに無事にヒースロー空港に到着しました。宿舎はインペリアル・カレッジ・ロンドンという学生寮でした。

結団式にて決意表明をする久保初音さんと照屋林一郎君
結団式にて決意表明をする 久保初音さんと照屋林一郎君
ヒースロー空港から宿舎へ移動
ヒースロー空港から宿舎へ移動


翌7日(火)は早朝からカヌー競技観戦を行いました。観覧席は超満員と大声援でしたが、日本人選手(北本選手、大村選手)は惜しくも予選敗退という結果になりました。

その後、テムズ川の向かいの「ビッグベンロンドンカウンティホール」に特設された、日本のプロモーションイベント「ARIGATOin LONDON」会場で、WOA(世界オリンピアンズ協会)の3名のオリンピアンと交流をしました。ジュニアアスリートとの運動測定対決では腹筋と握力ともに、ジュニアアスリートのうちの何人かがメダリストを追い抜く結果となり、ジュニアアスリート達も喜んでいました。質疑応答の際には、ジュニアアスリートから「オリンピックに出場するにはどうすればいいのか?」との質問に3名のオリンピアンがそれぞれの経験を交えて語ってくれました。

カヌー競技会場(Eton Dorney)
カヌー競技会場(Eton Dorney)
世界オリンピアンズ協会メンバーの紹介
世界オリンピアンズ協会メンバーの紹介

WOA所属のオリンピアン(左からSteven Lee選手、Freida Nicholls選手、Ada Koh選手)と一緒に記念撮影
WOA所属のオリンピアン(左からSteven Lee選手、Freida Nicholls選手、Ada Koh選手)と一緒に記念撮影

8日(水)は朝からインペリアルカレッジにて、現地の中学生との交流プログラムに参加しました。初めて取り組むクリケットの試合や柔道を実施し、現地の中学生と楽しくスポーツ交流をしました。また、当日には、10キロマラソンスイミング(遠泳)のオリンピアンであるカナダのリチャード・ワインバーガー選手が激励に駆けつけてくれました。リチャード選手は翌々日に試合を控えていましたが、ご自身の競泳の写真が載った絵葉書に一枚一枚にその場でサインをして、子どもたちに贈呈し、自身の体験談を時間ぎりぎりまで語ってくれました。なお、リチャード選手は、翌々日の大会で、見事、銅メダルを獲得しました。

クリケット体験(左)
クリケット体験(左)
柔道体験(右)
柔道体験(右)

リチャード選手と一緒に記念撮影
リチャード選手と一緒に記念撮影

現地学生とのランチミーティングの様子
現地学生とのランチミーティングの様子

現地学生とのランチミーティングの様子
現地学生とのランチミーティングの様子

その後、テムズ川を下り、ロープウェイに乗ってレスリング会場(Excel)に向かいました。この日は48キロ級の小原日登美選手と、63キロ級の伊調馨選手の決勝の模様と金メダル授賞の瞬間の涙と歓喜の情景を生で見ることができ、ジュニアアスリート達も大いに感動していました。

小原選手表彰式の様子(左)
小原選手 表彰式の様子(左)
伊調選手表彰式の様子(右)
伊調選手 表彰式の様子(右)

最終日の9日はチェックアウトの後、日本代表選手団の前線基地であるマルチサポートハウスの視察と秋山副知事表敬が行われました。マルチサポートハウス内には、全国のタレント発掘事業のジュニア選手から届いた日本代表選手へのメッセージが飾られていました。職員の方のお話では、選手の皆さんが熱心にメッセージを読んでいる姿も見かけるとのことでした。マルチサポートハウス視察後、オリンピックパークスタジアムにて陸上競技を観戦し、その後、ヒースロー空港から成田へ帰国の途に着きました。

秋山副知事からの激励(左)
秋山副知事からの激励(左)
マルチサポートハウス職員による説明(右)
マルチサポートハウス職員による説明(右)

この体験事業を終えたジュニアアスリート達からは、「次は自分がオリンピックに出られるように今後頑張っていきたい」との決意の声も出ました。今後、ジュニアアスリート達は、体験した7つの競技の中から自分が取り組んでいく競技を決定し、各競技の専門プログラムを進めていく予定となります。


(事業については、東京都ジュニアアスリート発掘・育成事業を参照)