トップアスリート発掘・育成事業 第14期生 競技別専門プログラム(カヌー)

2023年11月29日

令和5(2023)年3月23日に認定されたトップアスリート発掘・育成事業の第14期生28名に対する「競技別専門プログラム」が始まりました。

1年目の選考過程で実施した「競技体験プログラム」において、全7競技の中から自ら取り組む競技を絞り込みました。第14期生として認定された2年目は、選択した1競技で必要となる技術を学ぶ「競技別専門プログラム」において、土曜日・日曜日や夏休みを中心に実践的な練習に取り組んでいます。

このたび、カヌー競技の技術を習得する「競技別専門プログラム」を実施しましたので、その様子をご紹介します。

令和5(2023)年11月26日(日)
「競技別専門プログラム(カヌー)」
 講師 東京都カヌー協会
 会場 江東区東大島 旧中川

カヌーのプログラムは、旧中川で実施されています。この日は1月並みの寒さとなり、川沿いでの練習は非常に冷え込みましたが、受講生たちはやる気に満ちた表情で練習に取り組んでいました。

今回の練習会は、陸上でのフォーム確認の練習から始まりました。今年度はカヤックとカナディアンを選択した選手がいるので、それぞれ異なる器具を用いて練習を行っていました。各練習では、受講生1人に対してトップアスリートの卒業生等の指導者が1人ずつ付き、マンツーマン形式で指導を行っていました。カヌー競技は水上でバランスをとるだけでも非常に難しい競技です。陸上で繰り返しフォーム確認を行うことで体に覚えさせ、水上でも理想に近いフォームで漕ぐことができるよう練習する必要があります。ちなみに、フォーム確認用の器具は東京都カヌー協会の担当者が自ら作成し、特許を取得したもののようです。この器具を使用することで、より水上に近い感覚でフォーム確認を行うことができるようになります。

その後行われた水上での実戦練習では、冬季練習の名物である長距離練習を実施していました。水温が低いので、適宜休憩を取りながらの実施となりました。途中で川に落ちてしまった受講生もいましたが、あきらめることなく、何度も挑戦していました。約半年間練習してきた受講生ですら、まだ落ちてしまうこともあるようで、改めてカヌー競技の難しさを実感しました。その分、上手く乗ることができた時には、他の競技では味わうことができない喜びを感じることができるかもしれませんね。

今回の練習会では、識別プログラムを受講している第15期生や卒業生も一緒に練習に取り組んでいました。カヌー競技は部活動がある高校があまりないようで、高校進学後は競技団体の練習会等で自主的に練習に取り組む必要があります。そんな中でもモチベーションを高く継続して練習に取り組んでいくために、身近にトップアスの先輩がいてくれる環境は、受講生にとってもありがたいですね。

今回のカヌー競技で、今年度の競技別専門プログラムの紹介は最後となります。一年間ご高覧頂ありがとうございました。来年3月には第14期生修了式・第15期生認定式の様子をお届けします。引き続き、トップアスリートの今後の成長をお楽しみに!

器具を使用した陸上トレーニング

器具を使用した陸上トレーニング

マンツーマン指導

マンツーマン指導

問合せ先

東京都 生活文化スポーツ局
スポーツ総合推進部 スポーツ課 競技力向上担当
電話 03-5320-7715