トップアスリート発掘・育成事業 第13期生 競技別専門プログラム〔4〕「ボート」

2022年9月14日

令和4年3月23日に認定されたトップアスリート発掘・育成事業の第13期生26名に対する「競技別専門プログラム」が始まりました。

1年目の選考過程で実施した「競技体験プログラム」において、全7競技の中から自ら取り組む競技を絞り込みます。第13期生として認定された2年目は、選択した1競技で必要となる技術を学ぶ「競技別専門プログラム」において、土曜日・日曜日や夏休みを中心に実践的な練習に取り組んでいます。

このたび、ボート競技の技術を習得する「競技別専門プログラム」を実施しましたので、その様子をご紹介します。

令和4年8月19日(金)
「競技別専門プログラム〔4〕ボート」
 講師 (一社)東京都ボート協会
 会場 東墨田ボートコース

ボートのプログラムは、旧中川の上流にある東墨田ボートコース等を活用して実施されています。

ボート競技では、全国大会で活躍する選手も数多く輩出している都立小松川高等学校の卒業生が中心となり指導しています。また、東墨田ボートコースはボート部がある都立4高校の合同練習拠点となっているため、13期生にとっては高校進学後の練習環境を肌で感じられる機会にもなり、進学後の生活もイメージしながら練習することができたと思います。

練習では、まずエルゴメーターを使って、ハンドルの高さを一定に保ちつつ、足の力を使ってシートとハンドルを同じスピードで動かす基本動作や、スパートの際にスピードアップするハンドルの回転数を体に染み込ませました。

コーチからは、「ハンドルよりもシートが先に動いてしまうと、足の力がボートの推進力につながらない」といった具体的な指導があり、13期生は「なぜその動作が必要なのか?」という理由も理解しつつ、練習に取り組んでいました。また、基本動作の際に背中が丸まってしまうことなど、なかなか自分では気づきにくい欠点についても、コーチの丁寧なアドバイスや実演指導を受けることで、少しずつ改善が見られました。

その後はいよいよ水上練習となりますが、水上にボートを浮かべる前に、工具を用いてシートの高さやハンドルを自分の体に合うようにミリ単位で調整しなければなりません。トップレベルの選手になると、当日の自分のコンディションや一緒に乗る選手とのバランスに合わせた細やかな調整も行うそうです。

今回は4人で漕ぐクオドルプルスカルの練習で、推進力を無駄なく効率的にスカルオールに伝えるために全員のタイミングを揃える必要があり、実際に水上で漕ぎながら声掛けや力を入れるタイミングなどを習得しました。

エルゴメーターを用いての練習

エルゴメーターを用いての練習

工具での調整

工具での調整

水上練習

水上練習

※次回は競技別専門プログラム「自転車」の様子についてご紹介いたします。

【お問い合わせ】

生活文化スポーツ局 スポーツ総合推進部 スポーツ課 競技力向上担当
電話:03-5320-7715