「障害者のスポーツに関する意識調査」の結果について

東京都では、都内に居住する18歳以上の障害のある方のスポーツに関する意識を調査し、「東京都スポーツ推進総合計画」(平成30年3月策定)に達成指標として掲げる「障害のある都民(18歳以上)の週に1日以上のスポーツ実施率(2021年までに40%)」の達成状況等を把握することを目的として、「障害者のスポーツに関する意識調査」を実施しました。この度、下記のとおり、調査結果の概要をとりまとめましたので、お知らせします。

1.調査の概要

(1)調査方法

無記名式のインターネット調査

(2)調査対象・人数

回答者本人及び同居する家族内の障害者を含めた総数は、1,366人(インターネット市場でモニター登録している方の内、都内に居住する18歳以上の障害者本人あるいはその同居する家族に障害者がいる方を調査対象とした。)

(3)調査期間

平成30年6月7日~6月13日

2.調査結果の主なポイント

週に1日以上スポーツや運動を実施した人は32.4%、スポーツや運動を実施していない人は49.9%

■この1年間に実施したスポーツ・運動の実施頻度(全体の1,366人が回答)
「週に1日以上実施」32.4%、「週に1日未満実施」11.0%、「実施しているが頻度不明」6.8%、「実施していない」49.9%
【週に1日以上のスポーツ・運動の実施者】
障害種別
①聴覚・平衡機能障害41.6%、②音声・言語・そしゃく障害41.1%、③内部障害34.2%、④視覚障害33.0%、⑤精神障害32.0%、⑥肢体不自由30.9%、⑦知的障害25.1%
性別
①男性33.5%、②女性31.2%
障害発生時の年齢別
①10~20歳未満41.4%、②20歳以上38.9%、③10歳未満32.3%、④出生時19.9%

※参考

  • 全国の障害者(20歳以上)のスポーツ実施率20.8%(平成30年3月 笹川スポーツ財団)
    >無記名式のインターネット調査、全国の7歳以上の障害児・者8,094人から回答
  • 都民全体(18歳以上)のスポーツ実施率56.3%(平成29年1月 東京都生活文化局)
    >個別訪問面接聴取法、18歳以上の都民1,820人から回答
■実施種目(上位5位まで)(実施者の684人が回答)
①「ウォーキング、散歩」73.8%、②「体操」27.5%、③「室内運動器具を用いる運動」17.4%、④「水泳・遊泳」12.0%、⑤「陸上競技」7.2%、「球技」7.2%
■実施場所(上位5位まで)(実施者の684人が回答)
①「道路や遊歩道」43.4%、②「自宅」32.3%、③「広場や公園」26.0%、④「民間のスポーツ施設」18.9%、⑤「公共のスポーツ施設(障害者専用施設以外)」14.8%
■一緒に実施する人(上位5位まで)(実施者の684人が回答)
①「一人」51.0%、②「家族」26.0%、③「福祉施設の職員・仲間」10.1%、④「スポーツ教室の指導者・仲間」9.4%、⑤「地域の公共スポーツ施設の職員・仲間」6.9%
■スポーツ・運動を実施する理由(上位5位まで)(実施者の684人が回答)
①「健康・体力づくりのため」59.1%、②「運動不足解消のため」42.1%、③「楽しみや気晴らしのため」33.8%、④「リハビリテーションや医療・治療のため」18.1%、⑤「精神の修養や訓練のため」11.7%
■スポーツ・運動を実施しない理由(上位5位まで)(未実施者の682人が回答)
①「活動したいと思わない」73.6%、②「活動したいが、身体的にできない」17.6%、③「活動したいが、時間がない」3.7%、④「活動したいが、一緒にやる人がいない」2.9%、⑤「活動したいが、自分に合ったスポーツや運動の情報がない」2.6%

半数以上の人がスポーツや運動に関心がない

■現在のスポーツ・運動への取組(全体の1,366人が回答)
①「スポーツや運動に関心はない」54.9%、②「スポーツや運動を行いたいと思うができない」16.5%、③「スポーツや運動を行っており、満足している」14.6%、④「スポーツや運動を行っているが、もっと行いたい」14.0%

スポーツや運動を行う際に必要と考える支援は様々

■スポーツ・運動を行う際に必要と考える支援(上位5位まで)(全体の1,366人が回答)
①「交通機関やまちのバリアフリー化」9.7%、②「会場までの送迎」9.2%、③「スタジアム、体育館などの建物や設備のバリアフリー化」8.9%、④「適切な指導者」8.8%、⑤「障害にあわせたプログラムの充実」7.2%

調査報告書

【問合せ先】
オリンピック・パラリンピック準備局パラリンピック部障害者スポーツ課
電話:03-5320-7729(都庁内線:38-261)