2024年5月22日
令和6(2024)年5月20日、都庁7階にて都民スポーツ大賞の表彰式を実施し、第20回冬季デフリンピック競技大会(令和6(2024)年3月2日~3月12日、トルコ・エルズルムで開催)でメダルを獲得した東京都ゆかりの選手10名に対し、小池知事から表彰状と副賞を贈呈しました。
都民スポーツ大賞は、世界的なスポーツ大会において優秀な成績を収めた東京都ゆかりのアスリートの功績を称え、その感動を都民と共有することを目的として、平成20年度に制定されました。
表彰状授与(田苗選手)
知事祝辞
小池知事は、「36カ国から選手約600人が参加し、その中で、日本の選手団の皆さん、銀メダル4つ、銅メダル3つと、過去最高の7つのメダルを獲得されました。皆さんの活躍、私たちも誇りに思いますし、心から称えていきたい、これからも頑張って欲しいと思います。」と激励の言葉を送りました。
また、来年開催の東京デフリンピックについて、「大会を通じて、障害のある方もない方も、共にスポーツを楽しみ、互いの違いを認め、そして尊重し合う、そんな誰もが輝く都市、東京にするためにこれからもみんなで力を合わせていきたいと思います。」とデフリンピックに向け東京を盛り上げることを宣言しました。
選手代表挨拶で土屋 祐輝選手(フットサル)は、今大会のメダリストの多くが東京ゆかりのアスリートだった要因として、「東京は様々なスポーツの、競技力を磨き上げる環境が整っている、そしてそのチャレンジを一緒に、応援してくれる皆様がいらっしゃるからです。」とし、さらに「この勢い、流れに乗って、来年夏に開催される東京デフリンピックに出られる参加選手たちには多くのメダルを獲得してほしいと思っています。皆様の応援が必ず後押ししてくれるはずです。ぜひ一緒に盛り上げましょう。」と熱い言葉を述べられました。
選手代表挨拶(土屋選手)
当日の様子(動画)はこちら
※令和6(2024)年5月27日 東京デイリーニュース No.548
その他、受賞した選手の皆様から、以下コメントをいただきました。ぜひご覧ください。
Q:都民スポーツ大賞を受賞した感想
A:受賞できて大変嬉しく思いますが、今回の結果に満足しないで次こそ金メダルを獲得できるよう頑張ります。引き続きご声援のほどよろしくお願いします。
Q:冬季デフリンピック大会を振り返って
A:かなり楽しかったです。競技はもちろん外国人の選手や日本選手団の他競技の選手と交流したり、日本を応援しに他競技を観戦したり、選手同士でいい刺激を与えられた時間でした。
Q:東京 2025 デフリンピックに期待すること
A:日本社会におけるデフリンピックをはじめとしてデフスポーツの認知度の向上につながる大会になることを期待します。
Q:都民スポーツ大賞を受賞した感想
A:今まで支えてくださった多くの方々に感謝の伝えることができ、とても嬉しく思います。
Q:冬季デフリンピック大会を振り返って
A:夢の舞台で本当にわずかな差で、金メダルが取れず悔しい気持ちと、日本人初のメダルで嬉しい気持ちのどちらもありました。
Q:東京 2025 デフリンピックに期待すること
A:デフリンピックはデフ、聴者、日本にいる全員へ勇気と明るさを届け、社会の未来への希望となれる力があります。多く人に存在を知ってもらえることを期待します。
Q:都民スポーツ大賞を受賞した感想
A:このような素晴らしい賞をいただけることに大変感激しています。ここで満足することなく更なる成長へ繋げていきたいと思います。
Q:冬季デフリンピック大会を振り返って
A:楽な試合は一つもありませんでしたが、決勝まで勝ち進めた事に日本の力を示せたと思います。また、他競技選手が応援に来てくださりデフリンピックならではの経験をさせていただきました。
Q:東京 2025 デフリンピックに期待すること
A:たくさんの方々にデフスポーツの存在を知ってもらうだけでなく、聴覚障害者と関わるきっかけになってもらえることを期待しています。
Q:都民スポーツ大賞を受賞した感想
A:この表彰は私個人の力ではなく、これまで自分を育ててくれた両親をはじめ、サッカーやフットサルを指導してくださった監督、コーチの方々や自分を支えてくれた家族、友人、チームメイト、競技に関わった皆様のお陰であると感じました。また素晴らしい賞を受賞し大変嬉しく思いました。そして、デフリンピックが日本中により広まっていくことを願っています。
Q:冬季デフリンピック大会を振り返って
A:1 試合 1 試合勝利を目指す中で、困難な状況がたくさんありましたが、チームの皆と一致団結し、戦うことができたからこそ、乗り越えることができました。
史上初の準優勝となったこと、チームメンバーには感謝の気持ちでいっぱいです。
Q:東京 2025 デフリンピックに期待すること
A:史上初の日本開催ですので、たくさんのデフスポーツを見てもらえる大きなチャンスだと思います。東京2025デフリンピックを通じて、聴覚障がい者と接しやすい社会になっていくことを期待しています!
Q:都民スポーツ大賞を受賞した感想
A:大変名誉ある賞をいただくことができ、とても嬉しく思います。都内に本社を構えている企業に勤めており、オークネットの名を背負って受賞した気持ちです。
Q:冬季デフリンピック大会を振り返って
A:夏季デフリンピックにはない雰囲気を感じました。夏季に続いて、冬季デフリンピックの日本開催が実現することを夢にみています。
Q:東京 2025 デフリンピックに期待すること
A:スポーツの魅力を大会を通じて、多くの人に伝え、健常者もろう者も共に支えあって素晴らしい大会にしてほしいと思います。
Q:都民スポーツ大賞を受賞した感想
A:都民スポーツ大賞を受け取れることができて嬉しいです。中学、高校時代無名の自分がこうして素晴らしい賞を受賞でき驚きと共に嬉しさがあります!
Q:冬季デフリンピック大会を振り返って
A:自分の弱い部分、課題を明確に知ることが出来た大会だと思いました。今、所属チームの方でも同じ課題が出てきているので少しずつ改善していきたいと思います!
Q:東京 2025 デフリンピックに期待すること
A 期待していることは聴覚障害者のデフリンピックの認知度が高くなることです。また、日本の聴覚障害者だけではなく健常者でも盛り上がるような大会に期待しています!
Q:都民スポーツ大賞を受賞した感想
A:この度はこのような名誉ある賞をいただき、大変嬉しく思っています。障害関係なくスポーツを通してチャレンジ出来るということが皆さんに伝わると嬉しいです。
Q:冬季デフリンピック大会を振り返って
A:フットサル競技が初めて加わった大会に結果を残したことは嬉しく思います。
Q:東京 2025 デフリンピックに期待すること
A:「デフ」の認知度向上を目指してもらいたいです。スポーツを通して障害関係なく挑戦・観戦をすることで少しでも多くの人の何かのきっかけになり新たな自分を見つけることが出来る大会になればと願っています。
■ 和田選手からのコメント
和田胤佳(15歳)です。私はこの前 3月、冬季デフリンピックで銅メダル 2つとりました!次のデフリンピックでは金メダルとります!
1年後、東京デフリンピック、応援よろしくお願いします。
Q:都民スポーツ大賞を受賞した感想
A:メダルと受賞はこれまでの努力の結果もありますが、私だけではできないことです。家族やスタッフ、チームメイト、応援してくださっている方のおかげです。私たちで取れたメダルなのでこれからも感謝しながらやっていきたいと思います。
Q:冬季デフリンピック大会を振り返って
A: 初めてのデフリンピックでしたので、わくわくしていました。私の場合はカーリングのミックスダブルス競技と 4人制競技の2つ参加しました。毎日試合が続いて大変でしたが、その経験もできてよかったと思います。
Q:東京 2025 デフリンピックに期待すること
A:これまでの夏季デフリンピックは冬季と比べると注目される傾向がありますが、今回の冬季デフリンピックでは、競技によって日本初メダル獲得など大活躍されていましたので、それも合わせて更なるデフリンピックの認知が高まるのではないかと楽しみにしています。
メダル | 名前 | 【競技】/種目 | 該当要件 | 所属 | |
---|---|---|---|---|---|
銀 |
田苗 優希 (18) |
【アルペンスキー】 ・女子スーパー大回転 ・女子大回転 |
足立区 (在住) |
筑波大学附属聴覚特別支援学校 ※現:順天堂大学 |
|
銀 |
村田 悠祐 (19) |
【アルペンスキー】 ・男子大回転 |
杉並区 (都内高校卒) |
仙台大学 | |
銀 |
折橋 正紀 (35) |
【フットサル】 ・男子 |
千代田区 (在勤) |
株式会社インテージヘルスケア | |
銀 |
設楽 武秀 (31) |
【フットサル】 ・男子 |
中央区 (在勤) |
中外製薬株式会社 | |
銀 |
東海林 直広 (31) |
【フットサル】 ・男子 |
港区 (在勤) |
株式会社オークネット | |
銀 |
土屋 祐輝 (34) |
【フットサル】 ・男子 |
葛飾区 (在住) |
T&Dフィナンシャル生命保険株式会社 | |
銀 |
本多 将起 (19) |
【フットサル】 ・男子 |
小平市 (在住) |
東京経済大学 | |
銀 |
宗澤 麟太郎 (25) |
【フットサル】 ・男子 |
港区 (在勤) |
株式会社オーク ネットアドバンス | |
銅 |
和田 胤佳 (15) |
【スノーボード】 ・女子パラレル大回転 ・女子パラレル回転 |
中央区 (在住) |
都立中央ろう学校 | |
銅 |
松橋 早友梨 (29) |
【カーリング】 ・ミックスダブルス |
東大和市 (在住) |
社会福祉法人東京聴覚障害者福祉事業協会 東京手話通訳等派遣センター |
※いずれも大会時点
※田苗選手は銀メダル2個、和田選手は銅メダル2個獲得
(参考)東京都 報道発表資料:2024年05月13日 都民スポーツ大賞の贈呈について
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2024/05/13/08.html
生活文化スポーツ局国際スポーツ事業部大会事業推進課
電話:03-5000-7427