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アイコン:内部障害とスポーツ内部障害とスポーツ

内部障害とは、内臓の機能障害のことです。身体障害者福祉法では、心臓機能、呼吸器機能、じん臓機能、ぼうこう・直腸機能、小腸機能、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫機能、肝臓機能の、全部で7種類の機能障害が定められています。

ハート・プラスマーク


【ハート・プラスマーク】
「身体内部に障害がある人」を表しています。(特定非営利活動法人ハート・プラスの会)

コミュニケーションの配慮とポイント

内部障害は、ほとんどの人が、外見からわからない「見えない障害」です。そのため周囲の理解が得られにくく、ストレスを受けやすい状況にあります。

風邪などの感染に注意

内部障害者は、健常者に比べて体力がなく、風邪などの感染症にかかりやすい場合が多くあります。対応する側が風邪気味などの場合は、マスクをするなどして感染させてしまわないよう心がけてください。

椅子を用意し、短時間の対応を心がける

障害のある臓器だけでなく、全身状態が低下していることが多いため、とても疲れやすくなっています。重い荷物を持つ、対応時は椅子をすすめる、できるだけ短時間で対応するなどの配慮をしましょう。

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)への正しい理解を

HIVは、偏見や差別の多い病気です。唾液、涙、尿などの体液には、他のヒトに感染させるだけのウイルス量が含まれていないため、プールやトイレ、器具の共用で感染する心配はありません。HIVについて正しい知識を持つとともに、相手のプライバシーには十分注意して対応をしてください。


◎オストメイト
ぼうこう・直腸機能障害の多くは、人工肛門、人工膀胱(ストーマと称する)を用いて排泄の管理をします。ストーマ保有者のことをオストメイトと言います。

オストメイトマーク

【オストメイトマーク】
人工肛門・人工膀胱を造設している人(オストメイト)のための設備があることを表しています。 (公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団)

内部障害者と共にスポーツを楽しむために

内部障害のある人は、医師の指示に合わせて運動量の調節や、疲れなどに配慮しながらスポーツを楽しみましょう。

医師の指示を確認

内部障害者は、医師から脈拍数や運動内容の指示や制限が出ていることが多いため、その範囲内でスポーツを楽しんでいます。特に指示が出ていない場合は、事前に医師に運動したい旨を伝えて、指示を受けるように促してください。

疲れには気をつけて

運動をしたその日は楽しくてたくさん動けても、次の日には疲れが出て動けなくなったり、体調の管理ができなくなるケースがあります。疲れのサインを見逃すことなく、まずは軽めの運動からスタートし、徐々に運動量を増やしていくなどの対応が必要です。



施設別対応のポイント(内部障害)

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