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アイコン:シャワーシャワー

シャワーは、ちょっとした工夫や配慮で利用しやすくなります。手が届かない、立ったままの姿勢を維持しにくいことへの配慮、温度調節などの対応も重要です。

イメージ図:初期対応

シャワーの利用で困っている人への対応と配慮

アイコン:視覚障害者アイコン:知的障害者
視覚障害者・知的障害者の場合:
「シャワーの使用方法がわからない」
「温度調節の方法がわからない」など
  • 利用前のオリエンテーションなどで、使用方法についても説明しておきましょう。温度調節をせず、一定の温度で使用していただく場合は、巡回時に温度設定の確認をしておくと良いでしょう。
アイコン:視覚障害とスポーツ障害者の全体オリエンテーション実施ポイント

アイコン:肢体不自由者(立位)アイコン:内部障害者
肢体不自由者(立位)・内部障害者の場合:
「立った姿勢でシャワーを浴びることが難しい」
「すべるのがこわい」など
  • シャワーチェアなどがあると便利です。シャワーチェアがない場合は、パイプ椅子などでも対応できます。また、床に座る人のために、バスマットなどがあると一層良いでしょう。

アイコン:肢体不自由とスポーツ ~車いす使用者~
肢体不自由者(車いす)の場合:
「シャワーヘッドの位置が高くて、届かない」など
  • シャワー掛けの低い方にヘッドを設置するようにしましょう。巡回時のチェック事項にしておくと良いでしょう。

アイコン:体温調節が難しい
体温調節が難しい場合:
「障害により体温調節が難しく、体が温まりにくい」など
  • 障害によって体が温まりにくいことがありますので、シャワーの温度を調整したり、採暖室(保温室)などの案内をしていくようにしましょう。


施設での工夫

シャワーヘッドは低い位置に

座った状態でシャワーを利用する肢体不自由者は、シャワーヘッドが高い位置にあると手が届きません。そのため、常に低い位置に掛けるように他の利用者に注意を促し、また、巡回の際もチェックしてください。

イメージ図:シャワーヘッドは低い位置に

低い位置にかけるように注意書きをすることで配慮を促す

スノコで段差解消・バスマットで床ずれ防止

シャワールームに段差がある場合には、スノコなどを置くことで段差を解消する方法もあります。また、バスマットを置いておくと、床や椅子に直接お尻がふれることがなくなり、床ずれができやすい人でも安心して利用できます。

●【武蔵野市総合体育館】
シャワー室の床にスノコを用意しています。

イメージ図:必要に応じてバスマットを使用
必要に応じてバスマットを使用
イメージ図:転倒防止にスノコを用意転倒防止にスノコを用意
(武蔵野市総合体育館)

シャワーチェアを設置

立ったままシャワーを浴びることに不安がある場合は、シャワーチェアがあると便利です。専用のシャワーチェアがない場合は、パイプ椅子などでも代用できます。

●【東久留米市スポーツセンター】【目黒区民センター体育館】
シャワーチェアを用意しています。

イメージ図:シャワーチェアを用意
シャワーチェアを用意
(左:東久留米市スポーツセンター
右:目黒区民センター体育館)