ロビーや廊下など、館内で困っている人がいたら、何に対して困っているのかを質問し、適切な対応と手助けができるようにしましょう。
弱視者や知的障害者などには、大きくわかりやすい案内表示があると、迷わずにすみます。提示物や案内パネルの漢字にはふりがなをふり、矢印などイラストや赤い文字を使用して、わかりやすさを心がけましょう。
●【埼玉県障害者交流センター】
漢字にはふりがなをふり、矢印やイラスト・赤い文字などを使用した、わかりやすい掲示を行っています。また、パネルにはシールでふりがなを追加するなどの工夫をしています。
シールでふりがなを追加(埼玉県障害者交流センター)
矢印を使ってわかりやすく表現
(埼玉県障害者交流センター)
視覚障害者は、白杖や足を使い、誘導用のブロックを頼りに進みます。誘導用ブロックや動線付近には、椅子などの物を置いたままにしたり、人だまりができないようにしましょう。
●【名古屋市障害者スポーツセンター】
ロープを敷いた上からビニールテープで固定し、オリジナルの誘導用ブロック(ライン)を設置し、館内で安全な移動ルートを示しています。
ロープとビニールテープで動線を手作り(名古屋市障害者スポーツセンター)
点字ブロックの上に人が列を作ってしまうと、視覚障害者が進むことができません。晴眼者が点字ブロック上に立たないように、エリアを分割しておくとスムーズです。
わかりやすいイラストを使用して設備の説明を行うと、目的の施設を正しく利用することができます。
●【葛飾区総合スポーツセンター温水プール館】
プールの深さを、イラストでわかりやすく掲示しています。また、すべての漢字にはふりがながふってあります。
視覚障害者の動線付近に柱などの障害物がある場合、衝突する恐れがあります。万が一衝突してもけがをしないよう、緩衝材を巻くなどしましょう。
こまめに施設巡回すると、施設内で困っている人を見つけることができます。
●【京都市障害者スポーツセンター】
定期的に巡回し、利用者への声掛けを行っています。利用者の生の声を聞き。利用者にとっての問題などの解決を図っています。
●【福生市熊川地域体育館】
夏場の巡回時に、利用者に対して、「水分をちゃんと摂っていますか?」など声かけを積極的に行っています。