スポーツ用車いすを使用する競技は数々あり、中でも「車椅子バスケットボール」は、人気の高いスポーツです。かつては、体育館を車椅子バスケットボールの練習や試合で利用すると、床に傷がつくといった指摘がありました。そこで、車いすメーカーは、床に傷をつけないための様々な改良を重ねています。
競技者は、床に色のつきにくい赤や白、グレーのタイヤを使用しています。ちなみに、車椅子バスケットボールの競技規則では、床に跡が残るようなタイヤやキャスターの使用は禁止されています。
床と接触することが多いパンパー部分を緩衝材で保護し、ぶつかっても転倒しても傷がつきにくいようにしています。
また、最近では、床全体を覆う「スポーツコート」なども登場しています。
このように、床面を傷つけない工夫は様々あります。車いすを使用するスポーツ環境の整備について、ぜひ今後の検討課題としてください。