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アイコン:コラム・Q&A床を傷つけない工夫 スポーツ用車いすの進化

スポーツ用車いすを使用する競技は数々あり、中でも「車椅子バスケットボール」は、人気の高いスポーツです。かつては、体育館を車椅子バスケットボールの練習や試合で利用すると、床に傷がつくといった指摘がありました。そこで、車いすメーカーは、床に傷をつけないための様々な改良を重ねています。

床に色のつきにくいタイヤの使用

競技者は、床に色のつきにくい赤や白、グレーのタイヤを使用しています。ちなみに、車椅子バスケットボールの競技規則では、床に跡が残るようなタイヤやキャスターの使用は禁止されています。

バンパーを緩衝材でカバー

床と接触することが多いパンパー部分を緩衝材で保護し、ぶつかっても転倒しても傷がつきにくいようにしています。

また、最近では、床全体を覆う「スポーツコート」なども登場しています。

このように、床面を傷つけない工夫は様々あります。車いすを使用するスポーツ環境の整備について、ぜひ今後の検討課題としてください。

画像:赤いタイヤ
黒タイヤは床に跡がつきやすいという指摘を受け、赤色・グレー・白色などのタイヤの車いすを使用しています。
写真提供:㈱オーエックスエンジニアリング
画像:バンパー
前方(床から11センチの位置)に足を 保護する「バンパー」を取り付け、そこには同時に床に傷がつかないように保護材を設置しています。
写真提供:㈱オーエックスエンジニアリング
画像:大田区総合体育館
パネル式の素材を組み合わせ、床全体を覆うスポーツコートを導入している施設もあります。
(大田区総合体育館)