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アイコン:身体障害者補助犬(盲導犬、聴導犬、介助犬)への対応身体障害者補助犬(盲導犬、聴導犬、介助犬)への対応

平成14年に「身体障害者補助犬法」が制定され、国や地方公共団体が管理する施設では、身体障害者補助犬(補助犬)の同伴受け入れが義務付けられています。利用者が補助犬を伴うからといって、利用をお断りすることはできませんので、留意してください。

画像:耳マーク

【ほじょ犬マーク】
身体障害者補助犬同伴の啓発のためのマークです。(厚生労働省)

補助犬の種類

身体障害者補助犬とは、盲導犬、聴導犬、介助犬を総称した言葉です。補助犬を使用する人は、認定証(盲導犬は使用者証)と、公衆衛生上の安全を証明する健康手帳を携帯しています。

盲導犬

目の不自由な人が安全に歩くための、介助を行います。

聴導犬

聴覚障害者の耳代わりとなり、クラクションの音や名前が呼ばれたことなどを知らせます。

介助犬

手や足に障害のある人に、落とし物を拾って渡す、荷物を運ぶ、ドアを開閉するなど、動作の補助を行います。

補助犬の待機場所

補助犬専用の待機場所がない場合は、エントランスやホール内、事務室の一角など、利用可能な場所にビニールシートなどを敷き、衝立などで仕切ってスペースを確保しましょう。ボールなどが飛んでくる危険がなく、不特定多数の人の目に触れることのない場所が望ましいです。

補助犬は、前もって排泄をすませている場合がほとんどです。利用前に、補助犬を連れている利用者本人に確認しておくと安心です。

画像:補助犬の待機場所

他の利用者への説明ポイント

犬が施設内にいると、他の利用者から、衛生問題やアレルギーについての意見を受けることがあります。下記のポイントについて説明し、受け入れへの理解を求めてください。

 ▶補助犬は、適切な健康管理と予防対策が講じられており、使用者が行動管理をしているため、迷惑をかけないこと。
▶補助犬は「仕事中」であるため、触ったり声をかけたりせずに見守ってほしいこと。
▶犬が嫌いな人、アレルギーがある人は、職員に知らせていただきたいこと。

施設での工夫

事務室で一時預かり

一般の施設では、補助犬の待機スペースがないことがほとんどです。

●【練馬区立光が丘体育館】
事務所で一時的に預かるなどの措置を取っています。

●【新潟県障害者交流センター】
補助犬を利用する人達の意見を聞きながら、職員が補助犬用トイレを手作りしています。

画像:職員が手作りした補助犬用トイレ

職員が手作りした補助犬用トイレ。植樹跡地を赤レンガで縁取りし、深さ100mm掘り下げて、その上に10~15mm大の玉砂利を敷いています。(新潟県障害者交流センター)