トップアスリート発掘・育成事業 第9期生 競技別専門プログラムが終了しました!

トップアスリート発掘・育成事業に応募後、選抜された生徒は、1年目に実施する「体験プログラム」において、全7競技の中から3競技以上を選択し、自らが取り組む競技を絞り込みます。
 2年目は、自ら選択した1競技で必要となる技術を学ぶ「競技別専門プログラム」において、5月から12月までの隔週土曜日・日曜日や夏休みを中心に実践的な練習に取り組みます。
 第9期生が「競技別専門プログラム」に取り組んだ様子を一部御紹介いたします。

〔1〕「自転車」

平成30年6月17日(日)
講師 東京都自転車競技連盟
会場 西武園競輪場

まず、はじめにバンク(競輪場)を30分程度走行し、傾斜に体を慣らしました。そして最後の2周はバンクの最外側を走行し、コーナーからホーム・ストレッチ・ライン(発走線・決勝線)に向けて傾斜を利用して、加速し駆け下りる練習を行いました。

画像:バンクの傾斜を使い加速する練習

バンクの傾斜を使い加速する練習

続いて、スタートダッシュの練習に入りました。これは、自転車競技(トラック)に欠かすことのできない、スタートを切ってから素早くトップスピードに乗るための技術を学ぶ練習です。スピードに乗るまではサドルから腰を浮かした状態で走行するため、はじめはバランスを崩しふらつく姿も見られましたが、講師から体重のかけ方等のアドバイスを受け、繰り返し練習するうちにスムーズにスピードに乗り走行できるようになりました。

画像:スタートダッシュ練習

スタートダッシュ練習

そして、練習の締めくくりに1㎞タイムトライアルを行いました。スタートダッシュ練習の成果が見られ、スタート時の姿も様になっていました。自己ベストを大幅に縮める選手も見られ、講師の方々も第9期生の成長の早さに驚いていました。半日の過酷な練習内容でしたが、第9期生も自身の成長を感じることができたようで、充実感に満ちていました。

画像:1㎞タイムトライアル

1㎞タイムトライアル

〔2〕「カヌー」

平成30年7月1日(日)
講師 (一社)東京都カヌー協会
会場 江東区立中学校カヌー部艇庫

当日は第5回目の練習で、これまで習得してきた事項を確認しながら水上で実践演習を行いました。
 カヌー競技では水上で重心をとりづらいことも多いことから、この日の練習は安定性の高いジュニア艇を使用して行いました。
 まず、河川で5キロメートルの長距離を漕いでいきます。フォームを確認しながら、転覆しないためのバランス感覚や持久力をつけるための練習を行いました。

画像:長距離練習へ出発

長距離練習へ出発

カヌー競技においては道具の使い方も技術向上のための重要な要素となります。第9期生は、肩の力を抜いてバランスをとることや、パドルの方向や水面への入れ方について指導を受けました。

画像:フォームの確認①

フォームの確認①

画像:フォームの確認②

フォームの確認②

当日は海からの風が強く、第9期生はバランスをとるのに苦労した場面も見られましたが、コーチからの指導を忠実に守ろうと、集中して練習に取り組み、自らの技術を向上させることに注力していました。

〔3〕「レスリング」

平成30年8月26日(日)
講師 (一社)東京都レスリング協会
会場 自由ヶ丘学園高等学校

当日の練習は、他団体の選手と合同で実施され、技術練習、実践練習、攻め合いの順に行われました。
 まず、ランニング、馬跳び、細かいステップワークで移動する等のウォーミングアップを入念に行いました。こうした動作により、レスリング競技に必要となる敏捷性や体幹を鍛えるとともに、怪我を起こさないように筋肉をほぐしていきます。
 次に、2人1組となり、組み手等の技のかけ方を確認しました。第9期生は、対戦相手の腕を持つ位置に留意するよう、指導を受けました。

画像:2人1組での技術練習

2人1組での技術練習

続いて、2つのグループに分かれて実践的な練習を行いました。講師が模範演技を見せた後、第9期生がその動き等を習得していきます。
 第9期生は、対戦相手と体を接する面積や、タックルをかけるタイミング等について指導を受けました。

画像:グループに分かれての実践練習

グループに分かれての実践練習

最後は受講生同士で30秒間の攻め合いを行いました。この練習は、負けた方の受講生が、30秒間のトレーニングを行うというものです。
 このような練習方法により、第9期生が重心等を意識して技を一つ一つ確認しながら、真剣かつ楽しんで練習を行っている様が見てとれました。

画像:30秒間の攻め合い

30秒間の攻め合い

〔4〕「ボート」

平成30年11月23日(祝)
講師 (一社)東京都ボート協会
会場 東墨田ボートコース

この日の練習は、まず、ボート競技に必要となる基本的な動作の確認を行いました。

画像:シミュレーターを使った練習

シミュレーターを使った練習

その後、エルゴメーターを用いて主に筋力を使うトレーニングを行い、第9期生は、つま先や踵への力のかけ方について指導を受けました。
 陸上でのトレーニングを行った後、ボートコースでの練習に移りました。
 ボートコースに入る前に、講師と一緒に自分の身長や体重にあわせて、自分が使用する艇を丁寧に調整していきます。

画像:艇の調整

艇の調整

ボートコースでの練習で、第9期生は、オールの持ち方や漕ぎ方について指導を受けました。
 ボート競技では、水上でのバランスを安定させることも重要な要素の一つです。グリップの角度や高さを修正し、水中での抵抗が発生しにくいフォームに近づけていき、効率のよい漕ぎ方を習得しました。

画像:ボートコースでの練習

ボートコースでの練習

※エルゴマシン
ボート競技を実際に行っている時と似た条件の負荷をかけて、運動者の体力測定やトレーニングを行う器具

〔5〕「ウエイトリフティング」

平成30年12月9日(日)
講師 東京都ウエイトリフティング協会
会場 武蔵野の森総合スポーツプラザ

当日は、トレーニングを行った後、第10期生の体験プログラムと同時に、基礎的な事項を中心とした練習を行いました。
 まず、5秒ずつかけてバーベルを上下させる動作を行います。そして、自分が上手に持ち上げることができる位置やフォームを確認します。

画像:フォームの練習
フォームの練習

徐々にディスク(おもり)を増やし、持ち上げる重量を増やしていきます。第9期生は、ディスクを増やした状態でもバーベルを十分に真上の位置まで確実に上げるよう指導を受けました。

画像:ディスクを増やしての練習①
ディスクを増やしての練習①


ウエイトリフティング競技には、バーベルを一連の動作で一気に上げる「スナッチ」と、2つの動作でバーベルを頭上に上げる「クリーン&ジャーク」がありますが、いずれも全身を使った運動が必要です。また、バーベルを可能な限り軽い力で持ち上げるためにジャンプする力も競技において大切な要素となります。
 第9期生は、こうした技術を駆使した模範演技を、体験プログラムに参加した第10期生に対して行い、約8か月間行ってきた練習の成果を発揮しました。

画像:ディスクを増やしての練習②
ディスクを増やしての練習②


〔6〕「アーチェリー」

平成30年12月9日(日)
講師 東京都アーチェリー協会
会場 東京都立第四商業高等学校

当日の練習では、翌々週に控えた大会を想定して練習が行われました。大会を想定した練習に入る前に、フォームチェックを目的とした5m・10mからの近射を行いました。4月から競技に取り組み始めていますが、フォームを徹底的に身体に覚えさせて固めるためには重要な練習となります。

画像:フォームチェック
フォームチェック

その後、18mの位置から試合を想定し、1ラウンド(3射)×10を2セット行いました。また3射打つごとに矢を確認に行き、点数を計算する点取りを行いました。第9期生は講師の先生の指導を受けながら、自身の感覚のずれを修正し、また弓や弦の調整しながら矢の精度を上げていきました。

大会想定練習

大会想定練習

点取り(点数の確認)

点取り(点数の確認)

講師の先生からは、練習量の確保が現在の第9期生の課題とのことでした。身体能力には目を見張るものがあるので今後、明確な目標を持ちより主体的に練習に取り組むことで成長が期待できるとお話がありました。


〔7〕「ボクシング」

平成30年12月9日(日)
講師 東京都ボクシング連盟
会場 日本大学

第9期生は競技開始当初の4月からパンチ、フットワークなどボクシングの基本動作は一通り身に付けており、現段階ではディフェンス方法の指導を始めていると講師の先生から伺いました。
 当日の練習では、準備運動に始まり、シャドーボクシング、パンチ基本打ち(サンドバッグ)、ディフェンス練習、フリーのミット打ちを行いました。

準備運動
準備運動

パンチ基本打ち(サンドバッグ)
パンチ基本打ち(サンドバッグ)

ディフェンスは、相手のパンチに合わせて自身のグローブを出し、相手のパンチを払い落として防ぐ技術で試合の際に非常に有効となります。

ディフェンス練習
ディフェンス練習

フリーのミット打ち
フリーのミット打ち


講師の先生方は、第9期生が来年度(高校1年生)の夏には試合に出場することを目標に日々指導を行っているそうです。試合に出場するには、ボクシングの動作をより身体に叩き込み、これまで以上の練習量が必要となるなど課題はあるが、これからの第9期生の成長が非常に楽しみであるとお話されていました。


今年度、第9期生はこの「競技別専門プログラム」において、各競技における技術を向上させることに取り組んできました。
 本プログラムにおいて、同じ志を持つ仲間とともに学んだことを糧に、今後も自ら選択した競技に主体的に取り組み、目標であるトップアスリートを目指していきます。