東京都ジュニアアスリートが「アーチェリー競技」を体験!

東京都ジュニアアスリート第1期生に対する「育成プログラム」は、第3クールを迎え、5月16日(日)アーチェリー体験は、新緑の眩しい都立小金井公園弓道場(小金井市)で行われました。

はじめに、東京都アーチェリー協会小野寺講師より、アーチェリーの歴史や競技の種類、弓のバリエーション等の講義を受けました。アーチェリーはもともと狩猟の道具であり、16世紀にイギリスの王がコンテストを開催したのがきっかけであったこと、現在では、動物の形をした的(立体アニマルターゲット)を使った「3Dアーチェリー」も人気であるとの話には、特に興味深そうに耳を傾けておりました。

アーチェリーの歴史や道具について説明を真剣に受けるアスリート達
道具を持たずに射順(スタンス→とりかけ→打ち起こし→引き分け→リリース)をイメージ、
チェストガードやグラブ、アームガードのつけ方のレクチャーを受けている様子。

左から、アーチェリーの歴史や道具について説明を真剣に受けるアスリート達、真ん中、道具を持たずに射順(スタンス→とりかけ→打ち起こし→引き分け→リリース)をイメージ、右はチェストガードやグラブ、アームガードのつけ方のレクチャーを受けている様子。

続いて、正しい射型のイメージづくり。屋外に出て準備体操の後に、弓を持たない状態で射順を体に覚え込ませます。指導者の声に合わせて、「スタンス」で弓を斜め下向きにセットし、「とりかけ」で弦に指をかけ、「打ち起こし」で目の高さに引き上げ、「引き分け」で肘から引くように真っ直ぐ引き、プラスティック(黄色)の照準に合わせ、「いち、に、さん、『リリース』、パッ。」何度も射ち方の基本を繰り返します。

一連の動きが確認できたところで、アームガードやチェストガードを付け、グラブをはめて、実際に弓を持った状態で射順を繰り返します。併せて、弓は決して人に向けない、矢は立てて持つ等、安全上の注意も繰り返し具体的に行われました。弓は取り扱いを間違えると非常に危険な道具になり得るので、指導側もアスリート達もより一層慎重になります。

ここで初めて矢をつがえての実射練習。クイーバー(矢筒)を腰につけて、まずは的から一歩離れた所から射ってみます。「バシュッ」と勢いのある良い音がして、アスリート達の矢が的に当たります。「さすが、覚えが早いですね。」協会の関係者も感心する中、徐々に距離を伸ばし、最後は7mの距離から大会形式で点数を競い合いました。最後に表彰式を行い、アーチェリーへの興味が充分に引き出されたアーチェリー体験の一日でした。

アーチェリー体験1
アーチェリー体験2
アーチェリー体験3

(事業については、東京都ジュニアアスリート発掘・育成事業を参照)