「障害者のスポーツに関する意識調査」の結果について

東京都では、都内に居住する18歳以上の障害のある方のスポーツに関する意識を調査し、「東京都スポーツ推進総合計画」(平成30年3月策定)に達成指標として掲げる「障害のある都民(18歳以上)の週に1日以上のスポーツ実施率(2021年までに40%)」の達成状況等を把握することを目的として、「障害者のスポーツに関する意識調査」を実施しました。この度、下記のとおり、調査結果の概要をとりまとめましたので、お知らせします。

「障害のある都民(18歳以上)の週に1日以上のスポーツ実施率」は35.4%と、目標値の40%には及ばなかったものの、昨年調査(31.9%)から3.5ポイント増加しました。身近な場所で手軽にできる運動に取り組む層が増えていることが、全体の実施率の増加に寄与したものと推察されます。引き続き本調査結果を参考として、スポーツや運動に関心を持ってもらうための取組や、必要な環境の整備など、障害者スポーツの振興に取り組んでまいります。

1.調査の概要

(1)調査方法

 無記名式のインターネット調査(手帳保持者の割合等により障害種別毎に回収目標数を設定)

(2)調査対象

 インターネット市場でモニター登録している方のうち、以下に該当する方
・都内に居住する18歳以上の障害者本人あるいは同居する家族に障害者がいる方

(3)調査期間/回収数

 1回目:令和3年6月15日~同月21日/1,307人
2回目:令和3年9月13日~同月21日/1,346人
※調査結果の経年比較の数値は2回目の調査結果を用いる。

2.調査結果の主なポイント

週に1日以上スポーツや運動を実施した人は35.4%(前年調査より3.5ポイント増加)、スポーツや運動を実施していない人は45.9%(前年調査より1.3ポイント減少)

■この1年間に実施したスポーツ・運動の実施頻度(全体の1,346人が回答)
「週に1日以上実施」35.4%、「週に1日未満実施」11.9%、
「実施しているが頻度不明」6.8%、「実施していない」45.9%

【「障害種別」等で集計した、週に1日以上のスポーツ・運動の実施者】

障害種別
①音声・言語・そしゃく機能障害46.5%
②聴覚・平衡機能障害44.3%
③肢体不自由40.0%
④視覚障害39.7%
⑤知的障害36.6%
⑥内部障害34.6%
⑦精神障害28.8%

性別
①男性35.5%
②女性35.4%

障害発生時の年齢別
①中途障害38.0%
②出生時31.5%

就業状況別
①仕事をしている39.4%
②福祉的就労をしている36.2%
③仕事をしていない31.5%

※参考
  • 全国の障害者(20歳以上)のスポーツ実施率24.9%
    ▸令和3年3月 スポーツ庁調査
    ▸無記名式のインターネット調査、全国の7歳以上の障害児・者7,807人から回答
  • 都民全体(18歳以上)のスポーツ実施率68.9%
    ▸令和4年3月 東京都オリンピック・パラリンピック準備局
    ▸郵送法(インターネット回答併用)、18歳以上の都民1,716人から回答

■実施種目(上位5位まで)(スポーツ実施者の728人が回答)
「ウォーキング、散歩」77.2%(前年調査より4.4ポイント増加)
②「体操」27.7%(前年調査より2.1ポイント減少)
③「室内運動器具を用いる運動」17.9%(前年調査より0.9ポイント減少)
④「水泳・遊泳」9.6%(前年調査より1.1ポイント減少)
⑤「陸上競技」8.0%(前年調査より1.1ポイント増加)

■実施場所(上位5位まで)(スポーツ実施者の728人が回答)
①「道路や遊歩道」47.8%(前年調査より0.2ポイント減少)
「自宅」46.2%(前年調査より3.5ポイント増加)
③「広場や公園」29.9%(前年調査より1.1ポイント増加)
④「民間のスポーツ施設」14.3%(前年調査より0.5ポイント増加)
「公共のスポーツ施設(障害者専用施設以外)」12.0%(前年調査より3.5ポイント増加)

■一緒に実施する人(上位5位まで)(スポーツ実施者の728人が回答)
「一人」51.9%(前年調査より6.7ポイント減少)
「家族」37.8%(前年調査より5.4ポイント増加)
③「福祉施設の職員・仲間」15.4%(前年調査より5.1ポイント増加)
④「スポーツ教室の指導者・仲間」10.2%(前年調査より2.8ポイント増加)
⑤「障害者専用スポーツ施設の職員・仲間」7.7%(前年調査より4.1ポイント増加)

■スポーツ・運動を実施する理由(上位5位まで)(スポーツ実施者の728人が回答)
①「健康・体力づくりのため」65.8%(前年調査より2.7ポイント減少)
②「運動不足解消のため」48.1%(前年調査より1.0ポイント減少)
③「楽しみや気晴らしのため」39.8%(前年調査より2.4ポイント増加)
④「リハビリテーションや医療・治療のため」16.5%(前年調査より0.7ポイント減少)
⑤「精神の修養や訓練のため」14.1%(前年調査より2.4ポイント増加)

■スポーツ・運動を実施しない理由(上位5位まで)(スポーツ未実施者の618人が回答)
①「活動したいと思わない」77.0%(前年調査より3.2ポイント増加)
②「活動したいが、身体的にできない」13.9%(前年調査より2.5ポイント減少)
③「活動したいが、一緒にやる人がいない」4.0%(前年調査より2.2ポイント増加)
④「活動したいが、自分に合ったスポーツや運動の情報がない」2.9%(前年調査より0.1ポイント減少)
 「活動したいが、時間がない」2.9%(前年調査より1.4ポイント減少)

全体の約半数の人がスポーツや運動に関心がない(49.0%)(前年調査より3.8ポイント減少)

■現在のスポーツ・運動への取組(全体の1,346人が回答)
「スポーツや運動に関心はない」49.0%(前年調査より3.8ポイント減少)
「スポーツや運動を行っているが、もっと行いたい」18.6%(前年調査より4.5ポイント増加)
③「スポーツや運動を行いたいと思うができない」18.1%(前年調査より0.3ポイント減少)
④「スポーツや運動を行っており、満足している」14.4%(前年調査より0.4ポイント減少)

スポーツや運動を行う際に必要と考える支援は様々

■スポーツ・運動を行う際に必要と考える支援(上位5位まで)(全体の1,346人が回答)
①「交通機関やまちのバリアフリー化」12.4%(前年調査より2.6ポイント増加)
②「スタジアム、体育館などの建物や設備のバリアフリー化」11.6%(前年調査より2.9ポイント増加)
③「会場までの送迎」9.2%(前年調査より0.2ポイント増加)
④「適切な指導者」8.7%(前年調査より1.1ポイント減少)
⑤「障害にあわせたプログラムの充実」8.2%(前年調査より1.2ポイント増加)

新型コロナウイルス感染症の影響として、「感染の懸念から外出を控えたため、スポーツ・運動の機会が減った」と答えた人がもっとも多い

■新型コロナウイルス感染症によるスポーツ・運動活動への影響(上位5位まで)
(スポーツ実施者の728人が回答)
①「感染の懸念から外出を控えたため、スポーツ・運動の機会が減った」43.0%(前年調査より5.5ポイント増加)
②「特に変化はない」23.5%(前年調査より5.4ポイント減少)
③「感染の懸念から、一緒にスポーツ・運動していた仲間との集まりを控え、スポーツ・運動の機会が減った」19.5%(前年調査より2.6ポイント増加)
④「スポーツ施設等において、休止や利用制限が設けられたことで、スポーツ・運動の機会が減った」18.4%(前年調査より1.9ポイント増加)
⑤「自宅でスポーツ・運動する機会が増えた」13.2%(前年調査より1.2ポイント増加)

新型コロナウイルス感染症影響下で必要と考える支援は、「感染防止策が講じられ、安心してスポーツ・運動ができる場の確保」など

■新型コロナウイルス感染症影響下で必要と考える支援(上位5位まで)(全体の1,346人が回答)
①「感染防止策が講じられ、安心してスポーツ・運動ができる場の確保、またはその充実」26.1%(前年調査より3.5ポイント増加)
②「自宅でもできる、障害に応じたスポーツ・運動方法についての情報提供、またはその充実」17.6%(前年調査より3.5ポイント増加)
③「スポーツ・運動をするうえで、個人でできる感染防止策の情報提供、またはその充実」16.6%(前年調査より3.3ポイント増加)
④「リモートにより、障害に応じたスポーツ・運動を指導してくれる支援、またはその充実」8.7%(前年調査より1.4ポイント増加)
⑤「コロナ禍における、スポーツ・運動活動に関する相談窓口の設置、またはその充実」7.3%(前年調査より1.7ポイント増加)

オリンピックを観戦した人は全体の51.1%、パラリンピックは41.3%
東京2020大会を観戦した人には、スポーツ活動に対する意向に一定の影響が見られた

■オリンピック観戦の有無(1回目:全体の1,307人が回答/2回目:全体の1,346人が回答)

1回目調査(観戦の予定)
①「観戦する予定はない」35.9%
②「わからない」33.7%
③「観戦する予定がある」30.5%

2回目調査(観戦の実績)
「観戦した」51.1%
②「観戦しなかった」35.4%
③「わからない」13.5%

■オリンピック観戦後の変化・影響(上位5位まで)(オリンピックを観戦した688人が回答)
①「特にない」48.1%
②「スポーツや運動を以前から行っており、その頻度をさらに増やした、増やしたいと思うようになった」18.0%
③「スポーツや運動を新たに始めた、始めたいと思うようになった」16.4%
④「スポーツの試合や大会を観戦した、観戦したいと思うようになった」12.5%
⑤「スポーツや運動を以前から行っており、実施種目を増やした、増やしたいと思うようになった」9.9%

■パラリンピック観戦の有無(1回目:全体の1,307人が回答/2回目:全体の1,346人が回答)

1回目調査(観戦の予定)
①「わからない」39.6%
②「観戦する予定はない」37.0%
③「観戦する予定がある」23.4%

2回目調査(観戦の実績)
①「観戦しなかった」43.2%
「観戦した」41.3%
③「わからない」15.5%

■パラリンピック観戦後の変化・影響(上位5位まで)(パラリンピックを観戦した556人が回答)
①「特にない」43.2%
②「スポーツや運動を新たに始めた、始めたいと思うようになった」20.1%
③「スポーツや運動を以前から行っており、その頻度をさらに増やした、増やしたいと思うようになった」20.1%
④「スポーツの試合や大会を観戦した、観戦したいと思うようになった」13.5%
⑤「スポーツや運動を以前から行っており、実施種目を増やした、増やしたいと思うようになった」11.5%

令和3年度調査結果

【問合せ先】
オリンピック・パラリンピック準備局パラリンピック部障害者スポーツ課
電話:03-5320-4241